ブログ「わが家の日々」
「小規模多機能居宅介護事業所」のブログ
「明野のわが家が、文化庁の事業(回想法の普及啓発の研究)に参加協力しました!」
こんにちは、明野のわが家です。
このたび明野のわが家は、文化庁の事業『博物館資料を活用した、回想法デジタルコンテンツの開発と検証』に参加・協力させて頂き、有意義な体験をさせて頂きましたので、ここに報告させて頂きます。
1月23日から2月13日まで、全4回にわたり、北名古屋市歴史民俗資料館「昭和日常博物館」に収蔵されている、昭和時代の道具、玩具、写真など、貴重な資料(デジタルコンテンツを活用)をご覧になって頂き、わが家のみなさんの心の中に眠る思い出を、私達職員に毎回1時間程度、大いに語って頂きました。また回想法普及啓発の専門家であるNPOシルバー総合研究所の副理事長・主任研究者の来島修志先生とオンラインでつながり、わが家の回想法の様子をご覧になって頂きました。
博物館の収蔵品の写真を大型画面に映すたびに、目を細め、昔の記憶がどんどん蘇ります。「水筒持っていたのはクラスで2人だけだった。俺は川の水飲んでた。水筒もリュックサックも欲しかったな…」「遠足でおやつがない子にキャラメルを分けてあげたの。」「(大阪万博の写真を見て)養蚕組合の旅行で行ったよ!」と、写真を見なければなかなか思い出せないエピソードも語られます。
写真1枚でもおひとりおひとりの思い出はそれぞれ。その1枚が、家族を思い出し、故郷を思い出し、認知症の重度の方でも、友達や先生の名前まで思い出すことができます。ぽろっとこぼれたあったかいエピソードは、周りの方々も笑顔になり、懐かしい思い出・やさしい時間を一緒に共有することができました。また、回想法を通して、わが家の利用者様が私達スタッフに昔の文化を伝承して頂く役目を担って頂きました。
「回想」することは、脳や心を活性化させ、介護予防や認知症予防・うつの予防に大変効果があることが実証されています。昔話をすることは体にも心にもよいことなんですよ!