ブログ「わが家の日々」
「小規模多機能居宅介護事業所」のブログ
「古民家なかや」さんを訪ねて
2021-05-24
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こんにちは、明野のわが家です。
5月18日、明野のわが家の3名(最高齢は99歳!)が、須玉町下津金にある「古民家なかや」さんにおじゃまさせて頂きました。※なかやさんは江戸時代・幕末から建つ貴重なお屋敷です。
おじゃました3名のうち2名が津金地区に住んでいます。おふたりは、なかやさんがオープンする以前から、あの大きな家の存在は知っていて、いつも車窓からなかやさんを眺めていましたが、中に入ったことはこれまで1度もありませんでした。
古民家なかやを経営する大塚謙一様のご厚意により、わが家のみなさんとスタッフ全員をなかやさんの中に案内してくださり、囲炉裏の部屋にはわざわざ椅子を用意してくれ高齢者の方々への温かな心遣いを感じました。そして、おふたりを待ってくださっていたのは…なんと同じ部落の方々!久しぶりの再会に、マスクをしていてもわかるぐらい、あふれ出るみなさんの笑顔!!素敵な空間でとても幸せなひとときを過ごしました。
高齢になると、地域に暮らしていても、明野のわが家に通所する以外はなかなか外に出歩くことはありません。囲炉裏をかこんで思い出話に花が咲き、部落の方々も元気なおふたりを見て、とても安心されたご様子でした。
さて、お宿のなかは、幕末~昭和の昔なつかしい家具や道具、生活用品、骨董品が収蔵されており、普段から回想法レク(回想法とは昔の道具や写真や映像を用いて、思い出を想起し語り合う心理療法。介護予防・認知症予防に大きな効果があります。)をしているわが家のケアマネにとってなかやさんは、まさに「お宝がぎっしり詰まったお屋敷」でした。いつも一緒に回想法レクを楽しむS様も、今日は大興奮!!普段より足取りが軽く、大塚様に武田菱の旗やよろいについて尋ねたり、火鉢や昔の電話、番傘、鉄器、そろばん、わらぐつ等を見て触れるたびに、子供の頃の記憶がどんどんよみがえり、楽しそうに思い出を語ってくれました。
わが家の3名は「夢にも思わなかった。」「感激しました。近くに住んでる〇〇さんがここで待っててくれて嬉しかったよ。」「明日からも頑張れそうだ!」と嬉しい言葉を聞くことができました。
今回は古民家なかやさんを訪れることで、おでかけ回想法を体験することができました。大塚様、ありがとうございました。
~人と記憶をつなぎ、明日の活力につなげる回想法。みなさんも、懐かしい思い出を語りませんか?~